シチリア島カロニーアのカンネート村(Canneto di Caronia)で2003年末以降に原因不明の火災が相次いで発生。
住民全員が一時全員、村から避難するなど大変な騒ぎとなりましたがufoが原因ではないかという説も浮上していました。
「世界が騒然!本当にあった?衝撃ファイル」でも紹介されたカンネート・ディ・カロニーア連続発火事件の真相は?犯人は誰?
■世界が騒然!本当にあった?衝撃ファイル【UFOスペシャル】
イタリアの静かな村で起きたミステリアスな連続火災。ある日突然、コンセントが爆発。次々と電化製品などが発火した。電気系統のトラブルを疑い村中の電気を止めたが、謎の発火は起き続けた。
調査団が結成され原因究明に乗り出した。だが突然、政府から調査中止命令が!
そんな中、衝撃的なニュースが飛び込んで来た。連続火災は宇宙人の仕業の可能性があるという。果たして、謎の火災の原因とは!
ufoがカンネート・ディ・カロニーア連続発火事件の原因?
2003年-2004年にかけて、イタリア南部のシチリア島にある人口約150人の村「カンネート・ディ・カロニーア」では、民家で謎の発火現象が相次いで発生。
発火現象が始まったとされる最初の報告は9月30日。ある民家で椅子が突然発火し、その数時間後には、別の民家で折り畳んだ衣服が突然燃え上がるという事件が起きた。
そのすぐ後には別の民家で車が炎上し、また同じ頃に違う家では本やソファが焦げているのが発見された。
2003年12月23日にはマーレ通りのアントニーノ・ペッツィーノの家にあったテレビが爆発したのだという
似たような不調は、ヒューズボックスや空調機器、キッチン機器、コンピューター、車の電動ドアロックでも起きたと報告されている
冷蔵庫、掃除機や電子レンジ、さらには携帯電話からも突然発火したという。電化製品に至っては、ときに電源を切っていたにも関わらず、である。
警察は当初、悪質な放火魔の犯行だと考えたが、住民の考えは違っていた。なぜなら発火現象は、日中に人が居るリビングですら起きていたからである。
さらに、水道管、ウェディングプレゼントやベッドやソファーなど家具の一部分からも火が出た例があったと言われている
ある人は、電源につないでいないコードが目の前で発火するのを目撃したと言われている
2004年2月9日、マーレ通り沿いにあった2軒の家で火災が起きた。
これを受けてスピンナート町長は、マーレ通り沿いに住む39人に村で唯一のホテルへ退避するよう指示した。
当局はあらゆる原因を探った。まずはコンセントに給電される電圧異常を疑い、
村に電力を供給している電力会社のENELは村への給電を停止したが、それでも発火現象は止まらなかった。
村の電線を調べたところ、損傷は外側だけで、「故障による損傷ではないことがわかりました」。
不審な火事は2004年2月9日まで続き、巨大な火災により 39 人の住民が一度に立ち退きを余儀なくされ1月から3月にかけて、92件の発火現象が報告された
2月11日、地元の検察官が調査に乗り出す旨を発表した。
3月16日に発火現象が再開した。伝えられるところによれば、調査団はコンパス、電動カーロック、携帯電話の機器故障に遭遇したと言われている
4月、政府はシチリアの市民保護局のフランチェスコ・ヴェネランド・マンテーニャのもとで学際的な調査団を結成した。
この調査団は国軍や警察、公共事業関係者からも広く協力を受けていた。調査団は異常な「電磁気的活動」、説明のつかない光、回転翼に異常な損傷を負ったヘリコプターが存在したと報告した。
イタリア学術会議(CNR)の科学者たち、地質学者や物理学者、火山学者(シチリアには有名なエトナ火山がある)なども、アメリカ航空宇宙局(NASA)の物理学者たちの支援を受けて調査に加わった
6月、マーレ通り沿いの住民は自宅へ戻った
発火現象の原因については、何らかの自然現象あるいは超自然現象、または秘密兵器によるものだという説が流布
現実的なものから超自然的なものまで様々な説が提唱されている。
民間ではやがて、、これはポルターガイストや悪魔の仕業説、UFOの仕業であるといった噂が流布した
エクソシストを呼んでお祓いを行い、2007年には〝異星人〟による〝謎の電磁放射〟が原因であるとする仮説さえ新聞に掲載された。
2007年には、発火事件は断続的な電磁場放射により起きたという説が提示された。
さらなる専門家による調査の末、2008年6月24日、ミストレッタの検察はこの件に関する捜査を打ち切った。
それから数年、結局原因は最後までわからないままだったが、発火事件は徐々に減少し、村は再びもとの静かな村に戻ったかにみえた。
単なる放火事件であるというのが検察の結論だったが、犯人には触れないままだった
犯人や動機、放火手段については示されず、2004年の調査とも一致しないままであった
カンネート・ディ・カロニーア連続発火事件の犯人はufo?
カンネート・ディ・カロニーアでは2014年にも不審火が報告されたが、最終的に2003年の最初の事例報告者らが放火犯として逮捕されている。
2015年3月5日、警察はジュゼッペ・ペッツィーノという人物を、放火、詐欺準備、不審火と関連させた虚報の流布の疑いで逮捕した。
彼の父であるアントニーノ・ペッツィーノも被疑者となった。イタリア軍警は発火事件が再発した2014年7月から街中に隠しカメラを設置していたのだが、そこからはジュゼッペ(時にはアントニーノ)が放火をしている様子が約40件確認された。
火事の再発帽子のために村中にカメラを設置し、火事の原因を突き止めようとしていたことが功を奏します。
こうして彼らは、2015 年 3 月 5 日に発生した新たな火災の原因を突き止めました。
また盗聴による記録も、親子の犯罪を裏付けます。
ペッツィーノが政府の援助を得るために火事を起こした言われていますが、ジュゼッペ・ペッツィーノは、2003 年の最初のカンネート ディ カロニアの火災については逮捕も起訴もされていません。
今日、カンネート・ディ・カロニーア村は「ゴーストタウン」化けしていて、メインストリートはほとんど無人のまま。
そこに登録されている住民は 150 人未満であり、かつて混雑していたマーレ通り沿いではなく、周囲の丘の中腹に主に住んでいます。
ペッツィーノが火事を引き起こしたと言われていますが、ただ、どのように家に入るのを見た者は誰もいないようです。