ウンブル・ポンゴックとはインスタグラムをきっかけにインドネシアでも有数の観光地となったスポットでインスタに画像を投稿する人が世界中で続出。
高い透明度の池の中から撮影した水中写真が話題となっていますが、ウンブル・ポンゴックはかつてはインドネシアでも有数の貧しい村の一つにすぎませんでした。
ウンブル・ポンゴック(Umbul Ponggok)とは?
ウンブル・ポンゴック(Umbul Ponggok)とは中部ジャワ州にあるポンゴック村にある大きさはわずか20m×50mほどの小さな池。
市民プールをちょっと広くしたような池ですが最大の特徴は、その透明度の高さ。
海外メディア『Oddity Central』によると40か所の水源地から常に毎分800リットルものきれいな水が注ぎ込込んで循環していることから高い透明度を維持され、
およそ1万匹もの魚(コイなど)もを放し飼いにされています。
まるで水族館のような美しい池の中ではシュノーケリングやダイビングなどができるウォーターアクティビティが楽しめるだけではなく
やはり断トツで人気があるのが『水中写真』の撮影とのこと。
ウンブル・ポンゴック(Umbul Ponggok)には毎週、何千人もの観光客が足を運ぶようになり、
インスタ映えを目的とするインスタグラマーの中にはベンチや古いテレビ、オートバイといった大道具・小道具を用意するほど。
芸能人や政治家までもがお忍びでウンブル・ポンゴック(Umbul Ponggok)まで写真を撮るために村を訪れるそうです。
ウンブル・ポンゴックはインドネシアでも極貧だった!
海外メディア『South China Morning Post』の調査では、ウンブル・ポンゴック(Umbul Ponggok)を所有する2005年のポンゴック村の歳入は約8千万ルピア(約61万円)ほど。
それがインスタグラムで爆発的な人気を獲得し観光客が大量に押し寄せるようになった結果、2019年にはなんと約140億ルピアと175倍にまで増え、日本円に換算すると1億円を超える金額になります。
ウンブル・ポンゴック(Umbul Ponggok)のある村の人口は1万人とのことなので、単純計算で1人当たり1000万円近い恩恵を受けていることになりますね。
この村は今ではインドネシアでも有数のお金持ちの村として周囲から羨ましがられる存在となったわけですが、実はもともとはとても貧しい村で村人は食うや食わずの生活を余儀なくされるほど。
ウンブル・ポンゴック(Umbul Ponggok)も住民が入浴や洗濯に使っていたため生活排水で汚れ、以前はまるで汚水溜めのようだったようです。
そのうえ失業率も高く、村民の生活はとても苦しかったところ、2006年に29歳の若さでJunaedi Mulyono(ジュナエディ)さんが村長に就任したことで生まれ変わり始めます。
ジュナエディはポンゴック村に観光客を呼ぶために、村から数10㎞も離れた都市の大学から学生たちからボンゴック村を復興させるための村おこしのアイディアを出してもらうように依頼。
様々な意見が出た中で、ジュナエディが白羽の矢を立てたのが「インスタ映えを狙って池をきれいにすること」で、
村営企業を設立し将来の配当を約束して村人たちから出資を募ります。
当初の出資者は村の約700世帯中430世帯ほどと、住民たちはあまり乗り気ではなかったものの、
ところが池の水の清浄化が進んで、実際に合成写真のようなワンカットをインスタグラムに投稿を始めたところ徐々に観光客が増え始めます。
明らかにウンブル・ポンゴック(Umbul Ponggok)に訪れる人が増えていく様を目の当たりにして、出資者は次第に増えていったそうです。
ウンブル・ポンゴックのインスタグラム
ウンブル・ポンゴック(Umbul Ponggok)のインスタグラム
@umbul_ponggok
ポンゴック村は現在はインドネシアでもっとも裕福な村トップ10に入り村民の失業率もほぼゼロと極めて良好な生活水準となっているようです。
ウンブル・ポンゴックから日本へのアクセスは?
日本からインドネシアへの直行便は
全日空 (ANA)
日本航空(JAL)
ガルーダ・インドネシア航空
インドネシア・エアアジアXの航空券
があります。
首都のジャカルタ(スカルノ・ハッタ国際空港)もしくはバリ島(ングラ・ライ国際空港)を離発着する便で、
ジャカルタからだと飛行機でスマランまで移動しそこから南に80キロ、バリ島からだとジョクジャカルタに飛行機で移動しそこから北上して40キロの位置にウンブル・ポンゴック(Umbul Ponggok)があります。
※陸路でバスで行くルートもあります。
ウンブル・ポンゴック(Umbul Ponggok)は現在、有名な観光地ではあるものの、電車はもちろんバスの運行もないようなので、
最終的にはレンタカーで移動するしかなさそうです。
移動手段については追加情報を確認でき次第、ブログに追記します。