「恨みつらみ」の「つらみ」とはどういう意味なのでしょうか。
「ひがみ」「そねみ」「ねたみ」「つらみ」はどう違いがあるのでしょうか?
「恨みつらみ」の「つらみ」の意味
「うらみつらみ」とは「怨む」を強調する言葉として「つらみ」を乗せる強調語として使っています。
広辞苑第5版から引用します。
うらみ【怨み・恨み・憾み】
(1)うらむこと。にくいと思うこと。竹取物語「人の―もあるまじ」。「積年の―を晴らす」
(以下省略)
つら‐み【辛み】
相手の仕打ちをつらいと思う気持。浄、五十年忌歌念仏「恨みも―も後を見ていうたがよい」
「うらみつらみ」と重ねて言う場合は、「相手が憎くて憎くてしょうがない、相手にこんな仕打ちをされて、つらいつらい」という時だ、ということですね。
「つらみ」とひがみ,そねみ,ねたみ違いは?
- ひがみ は、他人の幸せを妬み、自分の幸せを邪魔しようとする感情です。
- そねみ は、他人の幸せを羨み、自分の幸せが足りないと感じてしまう感情です。
- ねたみ は、他人の幸せを妬み、自分の幸せを邪魔しようとする感情と、他人の幸せを羨み、自分の幸せが足りないと感じてしまう感情が混ざった感情です。
- つらみ は、怒り、悲しみ、憎しみなどのネガティブな感情が積もりに積もって、心が苦しくなっている状態です。
これらの感情は、誰でも一度は経験したことがあるかもしれません。しかし、これらの感情にとらわれてしまうと、自分自身や周りの人を傷つけてしまう可能性があります。もし、これらの感情に苦しんでいる場合は、信頼できる人に相談したり、自分の気持ちを書き出したりすることで、少しでも楽になれるかもしれません。
つらみ
「つらみ」は、つらいことや気持ちを指します。積もり積もったさまざまな恨みや辛い感情を表す言葉です。「つらい」の語幹に「み」をつけて、より強い語調で表現したものです。この言葉は、恨みや怒り、悲しみなど、さまざまなつらい感情を含んでいることがあります。
ひがみ
「ひがみ」は、ひねくれた考えや気持ちを指します。つまり、物事を曲解して受け取ってしまったり、否定的な見方をすることです。相手を見透かしているかのような態度を装い、論破したかのように振る舞うことがあります。他人の言動や状況を常に疑って掛かるような感じがあります。
そねみ
「そねみ」は、嫉妬や憎しみを指します。自分にはないものを他人が持っていることに対して、そのことを悔しく思い、憎む気持ちです。自分にはないものや経験に対するジレンマやフラストレーションから生じる感情であり、他人を憎んでしまうことがあります。
ねたみ
「ねたみ」も嫉妬や憎しみを指しますが、こちらは他人が持っている良いものや優れたものに対して感じるものです。自分と同じことが他人によって優れて評価されることに対して、羨ましさを感じ、同時にその理由や力を理解できずにいることから生じるストレスが含まれます。
「恨みつらみ」の例文
彼女の成功を見て、昔の恨みつらみがよみがえりました。学生時代に彼女に嫌がらせされたことを思い出し、どうしても許せない気持ちが湧いてきました。
彼は、彼女に捨てられたことを恨みつらみながら生きていました。
兄がいつも自分よりも注目されているのを見て、子供ながらに恨みつらみを感じていました。自分も認められたいという気持ちと、兄を羨ましく思う気持ちが入り混じっていました。
彼女は、彼に裏切られたことを恨みつらみながら、新しい恋を探しました。
仕事で上司に対して恨みつらみを感じることがありました。努力しても評価されない一方で、他の同僚が特別扱いされる様子を見ると、なぜ自分だけがこんな目にあわなければならないのかと不平を感じました。
彼らは、戦争で家族を失ったことを恨みつらみながら、平和な世界を夢見ていました。
彼が突然別の人と付き合い始めたことで、私は強烈な恨みつらみを感じました。どうしてこんなにも簡単に人を変えられるのかと、その行動に腹を立てていました。
彼らは、貧困に苦しんでいることを恨みつらみながら、幸せな未来を信じていました。
かつての友人が成功を収めている姿を見て、私はほんの少しの恨みつらみを感じました。同じ出発点からスタートしたのに、彼女がどうしてあんなに素晴らしい成果を上げられるのかと疑問に思いました。
彼らは、差別に苦しんでいることを恨みつらみながら、平等な社会を目指していました。