ワイパーを立てて駐車している車は、何か意味があってそうやってるのでしょうか?長持ちする?
冬に雪が降るとなぜワイパーを上げておくのでしょうか?メリット・デメリットは?
ワイパー立てる理由は長持ち?意味ない?雪で立てない方がいい?デメリットは?
雪の日にワイパーを立てる理由として、ワイパーを上げておいたほうが、ワイパーのゴムがへたらないので長持ちすると言われています。
夜の間に、フロントガラスが凍って仕舞うので、ワイパーのゴムがくっ付き、凍るので劣化を起こす、それを防ぐ為ということです。
デメリットとしてはワイパーはアームの中にスプリング(引っ張り)が入っていて、その力でゴムがフロントガラスに密着してます。
ワイパーを立てるとスプリングが伸びる(へたる)のが早まる可能性はあるでしょう。
ちなみに、夏でもワイパーを立てている車もありますが、フロントガラスが熱せられ、その熱によりワイパーブレード(ゴム)が変形するのを気にしていることが一つ。
もう一つはワイパー部分に砂埃を溜めたくないからでしょう。
未舗装で近くに砂利や石など山に積んであるような所では、乗用車が駐車場内を走行しただけで埃がたち車に降り積もります。砂利置き場の方からも砂利を積んだり降ろしたりすると埃が出て風に運ばれ積もります。
ワイパーを寝かせておくとワイパーとガラスの接触面に砂埃が溜まってしまいます。
夕方など露が付く時期ですと砂埃が露で泥になり汚くなります。そのままワイパーを動かすとガラスを傷つけワイパーにもダメージが有ります。
ワイパーとガラスの隙間に溜まる土埃(要するに微細な砂粒或いは岩石)によって、ワイパー作動初期にガラスを傷つけるのを防止する。
他にも、何かの合図で使っている場合もあるようです。
とあるタクシー会社やレンタカー会社は以下のようなサインにしているようです。
ワイパー立ててない … 車両が前回使用したまま。
ワイパー片方立て … 洗車済。
ワイパー両方立て … 洗車・整備済。すぐに使える状態。
まとめ:ワイパー立てる理由は長持ち?意味ない?雪で立てない方がいい?デメリットは?
ワイパーを立てる意味としては、ワイパーブレードを長持ちさせるのが、最大の目的でしょう。
ガラスの撥水加工なども長持ちするという意見もみられます。
■冬場
1、ガラスとゴムの凍結、固着防止
■夏場
1、ゴムがガラスに固着するのを防止
高温になってゴムが溶けガラスにゴムの線、形がつく場合がある。
■季節関係なし
1、ガラスとゴムの間に、埃、ゴミが溜まるのを防止
そのままワイパーを、作動しますとガラスがキズつく恐れあり。
2、ゴムの保護
ゴムが変形する恐れあり。
3、ワイパーブレードのヘタリ防止
ガラス面に張り付いた状態が、長いとブレードが湾曲しヘタリが早くなる。
冬の雪の日は降る前に立てられるなら立てたほうが良いのかもしれません。
ガラスに積もった雪をどかせば、すぐに通常使用の状態になりますし、ワイパー初期作動時のモーター負荷の抑制にもなります。
ボンネットフードにワイパーアームが隠れるようなタイプの場合は、ガラスにビニールシートを被せておくのが一番です。
アームを立てない場合、雪の重みでもぐる心配
アームを立てた場合、ガラス上の雪崩により持っていかれる心配
決して正解ではありませんが、双方の心配があるようでしたら、ガラスとアームが隠れる様にシートを被せるのが一番です。
相当積もっても一気にドサッと落とせますし、ワイパー本来の作動がすぐ可能です。
ただ長期に渡って上げたままにするとワイパーのスプリングが伸びる事となります。ワイパーゴムの交換の数倍の金額の修理代になるデメリットには注意が必要です。