わかめ羊とは、南三陸町特産のワカメを食べて育ったヒツジ。南三陸の廃棄用わかめを粉末にすることで羊肉の臭みがなくなった美味しい羊肉です。
その味わいと風味は高級羊肉として知られる「フランス プレサレ」「オーストラリア ソルトブッシュラム」と勝るとも劣らないとされるわかめ羊が満天青空レストランでも紹介されました。
わかめ羊の通販お取り寄せは?
わかめ羊を飼育・販売しているのは一般社団法人「さとうみファーム」。
東日本大震災で甚大な被害を受けた南三陸町歌津地区で震災直後に神奈川県から南三陸町に来てボランティアの支援活動を行っていた金藤克也さんが2012年6月に設立しました。
津波をかぶった海沿いに約6千平方メートルの牧場では、子どもたちの遊び場にもなり、2014年からヒツジを飼い始めています。
支援を続けていくために、地元の雇用促進、収益につながる事業が必要という考えから当初は、羊の牧草を育てる事業に着手します。
オーストラリア産のブランド羊が塩分を含む「ソルトブッシュ」という草を食べるというので、試しに育ててみたところ、南三陸の気候との相性が悪く、すべて枯れてしまいます。
本来であればここで心が折れてしまいそうですが、金藤克也さんは南三陸特産品のわかめに目を付けます。
漁師さんのお手伝いをしているときにわかめの茎の部分は海に捨てていました。
「わかめ」は葉の部分と「めかぶ」の部分を食用にしますが、「めかぶ」を削いだ後の茎の部分は、硬くて食用に向いていません。
「ワカメを食べさせてもおいしくなるのでは」と、普段は捨てられる芯の部分を漁師にわけてもらいます。
「南三陸わかめ羊」は、この「めかぶ」の茎の部分を発酵させた飼料で飼育さrせています。
宮城大学の協力を得て、わかめの茎は細かく砕き牧草と配合して1年間発酵させたわかめ発酵飼料の完成に成功。
発酵わかめには乳酸菌と食物繊維やミネラルが豊富に含まれ、体臭を軽減する効果あることも判明。
羊特有の臭みを軽減させる事で、羊肉の旨みを引き出し良質な羊を育てられるようになりました。
http://shop.satoumifarm.org/
そんなわかめ羊ですが、さとうみファーム直売所で販売されてているほか、オンライン公式ショップでも通販可能です。
■さとうみファーム
場所:〒988-0452 宮城県本吉郡南三陸町歌津町向22
HP:https://satoumifarm.org/
わかめ羊の楽天・アマゾンの価格は?
海のミネラルたっぷりの南三陸産わかめで飼育されたわかめ羊は、通常の羊肉よりコクがあり、羊肉特有のクセが少なく、やわらかいのが特徴。
塩コショウで焼くと肉本来の旨味が口いっぱいに広がりますが、年間出荷頭数13頭あまりと希少価値の高い羊肉です。
さらに近年はメディアで紹介されることも多くなり、ますます購入が難しくなっているものの、わかめ羊と似たような風味とされているのが、羊肉のトップブランドで知られる
プレサレ(フランス)
ソルトブッシュラム(オーストラリア)
という品種。
この2種類の羊肉はどちらの羊も塩分とミネラル分を多く含んだ草を食べて育っているという共通点があります。
プレサレは塩の満ち引きの差がとても大きい低湿地帯で海のミネラルを豊富に含んだ好塩性の植物を食べて育ち、EUで最も認定基準の厳しいPDOを取得しています。
わかめ羊がある東京のレストランは?
テレビ番組「食彩の王国」では「わかめ羊」を使って渡邉シェフがラムチョップにしていました。
肉そのものの風味を堪能してもらうため味付けは塩・胡椒でシンプルに。小麦粉などをまぶし、肉の柔らかさを活かすためバターをかけながらじっくりと焼き上げられていました。
高級羊肉となった「わかめ羊」ですが、東京では
銀座の有名レストラン「三笠会館本店」
職人が丁寧に焼き上げる絶品ジンギスカンの店「羊SUNRISE」
といった店舗で提供されることもあるようおです。
ちなみに、羊肉と言っても、月齢によって違いがあります。
■ ラム(子羊)
生後12カ月未満の仔羊。羊特有の香りは控えめで肉質はとても柔らかいです。肉の色は淡いピンク色で味わいはあっさりしています。
■ホゲット/イヤリング(若羊)
生後12カ月以上24カ月未満の若羊。マトンよりも羊特有の香りは控えめで肉質も柔らく、ラムよりも旨味が濃く味わい深いです。
■ マトン(成羊)
生後24カ月以上の成羊。肉質は若干固めですが香り豊かでコクと旨味が強いのが特徴です。栄養価はラムやホゲットよりも優れています。
わかめ羊の評判や味の感想は?
「南三陸わかめ羊」は、炭火で焼くと余分な脂分が落ちその旨みが濃縮されるので、コクが際立ちます!
まずはシンプルに塩だけで食べてみるのが「さとうみファーム」のオススメです。