ウォレス・ソウザ(Wallace Souza)はブラジルで放送されていた番組「カナル・リブレ(Canal Livre)」の司会者。
元警官として様々な犯行現場に同行するドキュメンタリー番組として人気がありましたがウォレス・ソウザ自身が殺人で逮捕されます。
■世界が騒然!本当にあった?衝撃ファイル【震撼の連続殺人SP】放送内容
かつてブラジルで、絶大な人気を誇るニュース番組があった。警察と犯罪組織との戦いをドラマティックに伝え、事件の真相に迫る番組だ。警察よりもいち早く事件の情報を入手し、現場に急行。決定的瞬間をとらえ、レポートを行った。
しかし警察は、この番組に疑念を抱きはじめる。なぜ、警察より先に事件の情報を入手できたのか…。捜査を進めると、スクープの裏には驚くべき実態が隠されていた。
https://tv.yahoo.co.jp/program/101286188
ウォレス・ソウザ(ブラジル番組司会者)が殺人事件の犯人!カナル・リブレ
ウォレス・ソウザ(Wallace Souza)は1996年にバラエティ番組『カナル・リブレ(Canal Livre)』の司会者となり警察の強行突入や逮捕の瞬間を放送。
「社会正義のために犯罪と戦うことを目的とした調査報道」を謳い、視聴率はマナウスで一、二を争うほどの人気と高い支持を集めます。
カナル・リブレはさまざまな犯罪者の殺害について詳しく説明し、カメラの乗組員は定期的に警察の前で犯罪現場に到着しました
番組放送期間中にも関わらずウォレス・ソウザは1998年、ブラジル自由党の議員に選出され、後にキリスト教社会党(PSC)の党首となるなど政界進出も成功。
さらに2000年にはアマゾナス州議会の議員に選出され、2002年には再選出を果たした。
しかし、番組の視聴率を上げるために殺人を指示したとしてウォレス・ソウザは起訴されます。
警察が来る前に、番組スタッフへ殺人があったぞと知らせていたが、殺人を命じていたのはウォレス・ソウザと番組スタッフだったソウザの息子だったのでは?という疑惑がもたれます。
毎回のように第一発見者となっていたり犠牲者の映像が多数出ていたことから、いよいよ警察も調査に乗り出します。
2009年8月、彼は視聴率を上げる目的で、殺し屋を雇って5人を殺害したということで世界中のメディアから注目を集めることとなります。
一方、ソウザと彼の弁護団は殺人との関連を否定
ソウザの息子であるラファエルは、殺人・薬物密売、銃の不法所持などで逮捕され、刑務所に収監されると、警察の捜査の結果、ソウザの自宅から複数の銃器や弾薬が見つかります。
2007年から2009年2月にかけて、車を盗んだり麻薬を扱ったりした人々の死に関連して、少なくとも5件の殺人に関与したとして告発されます。
2009年10月、彼は薬物の密売・証人買収・銃火器の不法携帯、犯罪組織の結成など罪で訴えられると議員の職を追放されたため、不逮捕特権は無効となります。
逮捕状が出された後、ソウザは行方をくらましますが2009年10月、彼は殺人、違法薬物の取引、証人買収、火器の不法携帯、犯罪組織の結成などの罪で起訴。
議員の座と不逮捕特権を失うと、警察に自首します。
逮捕後も、彼は無実を訴えますが、2009年12月、番組の元プロデューサー、ヴァネッサ・リマが逮捕されます。
ただ難病バッド・キアリ症候群を患っていたソウザはサンパウロ市内の病院に入院中、心臓発作のため亡くなります。
ウォレス・ソウザはブラジルのアマゾネス州マナウス出身。
複数の大学で学位を取得すると、1979年に彼は警察官となりますが、1987年に年金詐欺と燃料を盗んだ罪で逮捕され、懲戒処分となっています。
彼の死により、彼に対する刑事訴訟は、当時の初期段階ですべて中断されました。しかし、犯罪組織の一員であると非難された他の人々に対する調査は続けられました。
長男であるラファエル・ソウザは、2007年1月にマナウスでの麻薬密売との関係で告発された男性の死で9年の刑を宣告されました。殺害された遺体はCanalLivreプログラムでも示されました。彼はまた、人身売買と使用制限のある武器の違法な所持で協会の有罪判決を受けました。今日、彼はオープンな体制で刑期を務めています。
Netflixではウォレスの物語を伝えるドキュメンタリー番組「Bandidos na TV「殺人犯の視聴率」」を開始
作品は7つのエピソードに分かれており、190か国に配信され、27の言語で字幕が付けられています。