やぎ座流星群とは何度も爆発を繰り返しながら
ゆっくりとしたスピードで流れていくのがやぎ座流星群の特徴です。
流星群には母天体があるのですが、
やぎ座流星群はニート彗星(169P/NEAT)なのか、それとも、
- 小惑星アドニス(Adonis)
- 本田・ムルコス・パイドゥシャーコヴァー彗星(45P/Honda-Mrkos-Pajdusakova)
ではないのか?とも言われています。
1時間当たりの数は5個にも満たないので、数こそ少ないものの、
マイナス3等級にもなる赤色系の火球が見られる珍しい流星群です。
流れるスピードも非常に遅く、三大流星群の対地速度は、
- ペルセウス座流星群 59km/s
- しぶんぎ座流星群 41km/s
- ふたご座流星群 35km/s
となっているのに対してやぎ座流星群の対地速度は、
23km/sしかありません。
スピードが遅く明るい火球が流れるので、
観測しやすい流星群です。
やぎ座流星群が見れる方角
やぎ座流星群はその名の通り、
やぎ座の中に放射点があります。
やぎ座の動きに沿って放射点も動いていきますが、
夏は日の入りごろに東南東の地平より昇ってきて、
日の出頃に西南西の地平に沈みます。
南中は午前0時ごろなので、
南の方角を向いていれば、やぎ座流星群を見逃すことはなさそうです。
ただ、流星群は基本的に四方八方に向かって流れていくので、
どの方角を向いていてもやぎ座流星群の観測はできるはずです。
高度は約30度程度と少し低めなため、
上から下に向かって流れることが多いかもしれません。
やぎ座流星群が見れるピーク日時
やぎ座流星群は7月3日~8月15日の間に活動が活発になり、
7月31日にピークを迎えます。
2019年7月31日は月齢が28とほぼ新月で、月明かりにがほとんどありません。
日の入りから日の出までずっと
月明かりに邪魔されることはないので観測するには条件が良い年です。
やぎ座流星群の流れ星の数
三大流星群と呼ばれる流星群の1時間当たりの出現数は、
- ペルセウス座流星群(8月) 60個
- しぶんぎ座流星群(1月) 40個
- ふたご座流星群(12月) 30個
となっているのに対して、やぎ座流星群はというと、
1時間当たり3個程度しか観測できません。
数は少ないものの、やぎ座流星群が観測できる時期は、
みずがめ座デルタ流星群の活動も活発になっています。
みずがめ座デルタ流星群は1時間当たり最大10個ほどの数が流れるので、
やぎ座流星群を観察して1つも流星が見れないことはなさそうです。
やぎ座流星群が見れる地域や東京でおすすめの場所は?
比較的、大き目の火球がゆっくりと伸びていくので、
やぎ座流星群は観測しやすいうえに、2019年7月31日は月明かりに邪魔されないので、
天気さえ晴れてくれれば日本全国どこからでも観測しやすいはずです。
東京、大阪、札幌、福岡、、沖縄などなど、場所は問いません。
東京で観測をするのであれば、やはり周囲が暗いほうが望ましいので、
- 荒川河川敷
- 水元公園
- 小金井公園
- 新宿御苑
- 芝公園
- 野山北六銅山公園
- 葛西臨海公園
- 上野恩賜公園
- 昭和記念公園
- 檜町公園
- 代々木公園
- 飛鳥山公園
- 舎人公園
- 高円寺中央公園
- 西六郷公園(タイヤ公園)
- 平和の森公園
- 光が丘公園
- 城北公園
などが良さそうです。
やぎ座流星群2019観察に必要な持ち物
やぎ座流星群2019を観察するにあたっては、
防寒着
懐中電灯
コンパス
星座早見表
レジャーシート
折り畳みイス
軽食・飲み物
時計
寝袋
虫よけスプレー
虫刺され薬
といったものを持っていくと良いです。
逆に必要ないのが双眼鏡です。
流星群と言っても流れ星がぽつぽつと流れていくだけなので、双眼鏡ではなかなか目で追うことができません。
またカメラで撮影したいと思っても、やぎ座流星群がどこからいつどんなタイミングで現れるのかはわからないので、ピントを合わせるのも難しく思うように撮影できません。
単なるお荷物になってしまうので双眼鏡やカメラ類は不要です。
また流星群観察に適した場所は暗くて人も少ない場所ですから、大抵は原っぱとか草むらになるはずです。
虫も多いうえに虫は夜行性が多いですから、虫よけスプレーと虫刺されやすくは忘れずに持っていくようにしましょう。