山本勝博容疑者が大学の後輩・佐藤裕樹さんを殺害した広島学生変死事件が仰天ニュースで紹介されました。
山本勝博の現在・その後はどうなっているんでしょうか?
■仰天ニュース放送内容
なぜかわいい後輩を殺したのか
男は高校を中退して以来10年近く、地元のガソリンスタンドで働いていた。人当たりがよく、地元の客からはかわいがられ、後輩の面倒見もよく、優しい性格。そんな男が残酷な方法で人を殺し、金を奪った。果たして、何があったのか?
山本勝博が佐藤裕樹を殺害で仰天ニュースの広島学生変死事件
2015年6月、広島修道大4年の佐藤裕樹さん(当時24歳)は広島市安佐南区で1人暮らしをしていました。
家族が連絡が取れないのを不審に思い自宅アパー トを訪ねたところ、佐藤裕樹さんが裸で浴槽にうつぶせになって死亡しているのを発見し警察に通報。
遺体に目立った外傷がなく、司法解剖でも死因が特定できなかったため、県警は事故と事件の両面で捜査。
その後、遺体からインスリン製剤を投与された形跡や抗うつ剤や殺そ剤などの成分が検出されます。
警察では佐藤裕樹さんの交友関係から6年前に同じ病院に入院して知り合い、2014年5月ごろから何回か佐藤さんのアパートで会っていたという山本勝博に目を付けます。
佐藤さんが親族から多額の金を受け取ったことを聞きつけた山本容疑者が接近。「一緒に事業をやろう」と共同で事業をすることを持ちかけていたそうです。
架空の投資話を持ちかけ、現金100万円をだまし取っていました。
山本勝博は当時、農業を営む両親と3人暮らし。
安芸高田市内の高校を中退後、脚の難病にかかり県内の複数の病院で入退院を繰り返し、定職には就いていませんでした。
20代後半に壊死(えし) した右足を切断して以降は松葉づえを使う生活を余儀なくされていました。
その後も入退院を繰り返していた。職にはつけず、1カ月約10万円の障害者年金でくらしていたそうです。
山本勝博の現在・その後は?佐藤裕樹を殺害で仰天ニュース
山本勝博は抗うつ剤やインスリン製剤などは普段使用していなかったそうですが、インスリンを知人から入手していたことも判明
借金を抱えた山本容疑者が金目当てで佐藤さんに接近し現金100万円をだまし取ったことからトラブルに発展。
警察の事情聴取に「返すようしつこく迫られたので殺そうと思い、抗うつ剤を飲ませた後、インスリンを注射し、浴槽に入れて殺害した」と殺害の容疑を認めます。
インスリンを健康な人に注射すると、血糖値が下がり過ぎて意識を失う事があります。
また、抗うつ剤の中には、服用すると副作用として眠気が強くなり意識が朦朧とする物があると言う事です。
知人から入手したインスリンなどを注射する際に、佐藤さんには「痛み止めだ」などと言って納得させ、もうろうとした佐藤さんを水を張った槽内につけて殺害。
山本勝博被告はその後、最高裁第3小法廷(宮崎裕子裁判長)で5裁判官全員一致により被告の上告を棄却し無期懲役とした1、2審判決が確定しています。