「止まない雨は無い」や「明けない夜は無い」は誰の言葉?
「降りやまない雨はない」は、誰が言った言葉なんでしょうか?夏目漱石?
止まない雨はない|誰の言葉?夏目漱石?
「止まない雨は無い」や「明けない夜は無い」は誰の言葉かというと結論から言えば作者不詳です。
日本のことわざや言葉ではなく、特定の著名な文学作品に由来する表現だとみられます。
お天気博士として知られる倉嶋厚さんは「止まない雨は無い」という著者があります。
彼はこの表現を使って、雨が降り続くことなど、どんなことでも一時的なものであるという概念を表現したのです。この言葉は、倉嶋厚さんの著作に使われ、ベストセラーとなりました。
一方、「明けない夜は無い」は、シェイクスピアの戯曲『マクベス』にも由来があります。
具体的には、第4幕第3場のラストで、マルカムの台詞として登場します。この言葉は、夜がいつか必ず明けるという希望を表現したものです。
坪内逍遥や森鴎外などによる日本語訳もありますが、原意は「この世に明けぬ夜は無し。」というものです。
「明けない夜は無い」に関して、江戸時代の話もあります。大井川の川越人夫が「止まない雨は無いし、明けない夜も無かんべさ」とのんびりした態度を表現したことが伝えられています。
止まない雨はない|英語だと?
「止まない雨は無い」や「明けない夜は無い」に相当する英語表現は
「Every cloud has a silver lining.」
「This too shall pass.」
などが挙げられます。
Every cloud has a silver lining.
どんな雲にも銀の裏地がついている
これは困難や逆境の中にも必ず良い面や希望があるという意味を表現しています。雨が降るという困難な状況でも、雲の裏には銀色の輝きがあるという比喩的な表現です。
This too shall pass.
これも過ぎ去るだろう
これは一時的な苦難や困難な状況は時間が経てば必ず過ぎ去るという意味を表します。夜が明けるという概念に類似しています。
まとめ:止まない雨はない|誰の言葉?夏目漱石?
「止まない雨は無い」や「明けない夜は無い」は、誰の言葉なのか、はっきりとはわかりません。しかし、古くから世界中で言い伝えられていることわざや慣用句であることは間違いありません。
たとえば、「止まない雨は無い」や「明けない夜は無い」の出典となっている可能性がある作品
シェイクスピアの戯曲『マクベス』
ヘミングウェイの小説『日はまた昇る』
倉嶋厚の著書『やまない雨はない』
これらの作品には、いずれも「止まない雨は無い」や「明けない夜は無い」と同様の意味合いの言葉が登場します。たとえば、シェイクスピアの『マクベス』では、マルカム王が「The night is long that never finds the day.」と語っています。これは、「夜が永いということは、決して日が来ないということではない」という意味です。ヘミングウェイの『日はまた昇る』では、主人公のジェイク・バーンズが「The sun also rises.」と語っています。これは、「太陽もまた昇る」という意味です。倉嶋厚の著書『やまない雨はない』では、著者が「雨は必ず止む。降らない雨はない。」と述べています。
「止まない雨は無い」は、どんなに長く雨が降っていても、必ず止むということのたとえです。これは、困難な状況でも、必ず良いことがあるという希望を与えてくれる言葉です。
「明けない夜は無い」は、どんなに長く夜が続いていても、必ず朝が来るということのたとえです。これは、絶望的な状況でも、必ず希望が生まれるという励ましの言葉です。