山手線が実は東京を守る結界だという都市伝説があります。
現在の山手線の鉄道が丸い形は風水上の良し悪しも考慮して、平将門を封印し悪い気が入らないように円を描いて結界を張る意味込めていると聞いたことがあるのですが、本当でしょうか?
山手線が結界?東京の都市伝説で平将門の封印?
山手線は、実際には東京都内を一周する鉄道の路線ですが、この都市伝説では特別な意味が込められていると言われています。
この都市伝説によれば、山手線は「鉄の結界」として作られたとされています。結界とは、妖怪や悪霊などを遮断するための防御の壁のようなものです。山手線の鉄道路線が円形になっていることや、中央線が蛇行して引かれていることから、陰陽師の考え方で言うところの「陰」と「陽」のバランスが取られた陰陽図の形に似ているとされています。
この都市伝説には、いくつかのポイントがあります。
- 陰陽師の考え方: 陰陽師とは、日本古来の宗教的な考え方で、陰と陽という対極のエネルギーをバランスよく調和させることで、邪気や災厄を避けるとされています。
- 山手線と中央線の配置: 山手線の車両が円形に東京都内を走る一方、中央線は山手線の内側を蛇行して走っています。この配置が陰陽図の形に似ているとされています。
- 皇居と新宿: 山手線の内側(陽の部分)に皇居があり、外側(陰の部分)に新宿が位置しています。この配置が、陽が守るべき場所と陰が守るべき場所を象徴しているとされています。
- 山手線と景気の関係: 山手線の開通によって、東京の景気が良くなったとされています。特に、総武本線とつくばエクスプレスが交差する秋葉原が栄えたことが挙げられます。これは、陰陽の力が働いた結果だとされています。
山手線の鉄道が結界として悪い気を抑える?
山手線の鉄道が結界として悪い気を抑えるかどうかは、結論から言うと、根拠のない都市伝説です。
鉄は、霊魂を遮断する力があるとされていますが、これは俗信であり、科学的な根拠はありません。
井戸の神や河童が鉄製品を嫌うという俗信はありますが、これは、古代の原始的な鉄生産による水質汚染が、稲作に深刻的なダメージを与えたところから生まれたものです。
ダマスカス鋼にまつわる伝説では、鉄に魂(霊)が宿るとされていますが、これは、人間の内臓の温度が、剣の冷却に適していたためと考えられています。
山手線の線路は、将門の首塚がある大手町を囲むように敷かれています。将門は、平安時代の武将で、江戸の守護神として祀られています。
しかし、将門の怨霊が存在するかどうかは、科学的に証明されていません。また、仮に将門の怨霊が存在したとしても、山手線の鉄道で封じ込める必要はないでしょう。
将門の怨霊がマイナスの力を持つのであれば、首塚を鉄柵や鉄の箱で囲めば済みます。また、将門の怨霊がプラスの力を持つのであれば、山手線程度の規模のもので封じ込める必要はありません。
大阪の環状線は、山手線と同じように、都心を囲むように敷かれています。しかし、大阪の環状線は、山手線の都市伝説とは関係ありません。
大阪の環状線は、大阪の交通の利便性を高めるため、明治時代に敷かれました。
まとめ:山手線が結界?東京の都市伝説で平将門の封印?
山手線は、東京の中心部をぐるりと一周するJRの路線です。東京の交通の要衝であり、多くの人が利用しています。
山手線は、実は「鉄の結界」であるという都市伝説があります。
その根拠は、山手線の形と位置です。山手線は、皇居を囲むように円形に走っています。そして、その真ん中を東西に蛇行するように中央線が通っています。
この形は、陰陽道の「陰陽図」に似ています。陰陽図は、陰と陽のバランスがとれた形を表すものです。
都市伝説によると、山手線は、皇居を悪い気から守るために、陰陽道の思想に基づいて設計されたのだそうです。
陽(白丸)の部分を皇居に見立て、悪い気から守るための結界という話だそうです
ただもともと山手線は現在のように丸くはありませんでした。
そこから2、3度形を変えて、現在の山手線の形になりました。
なので「もし風水を考慮していたならば、最初から考慮していて形を変えないはず」です。
つまり、風水は考慮していない、というのが通説だと言われています。
結果として山手線や首都高環状線などは、皇居を通せない(または通す気がない)ので、皇居付近を中心に円を描いています。
それを風水と絡めていることから、都市伝説として語り継がれるようになったのではないでしょうか。