「豚のレバーは加熱しろ」のイェスマの正体について。
「豚のレバーは加熱しろ」はさえないオタクの“俺”が豚のレバーを生で食べて意識を失ったら、豚として異世界に転生し、心を読める優しい少女ジェスと共に、冒険することになるというストーリー。
イェスマの腹なしとは?
イェスマ(豚のレバーは加熱しろ)正体ネタバレ|内蔵(腹なし)とは?
「豚のレバーは加熱しろ」でジェスは、キルトリン家に仕える「イェスマ」と呼ばれる特殊な種族であり、他人の心の声が分かる異能力を持っていました。
イェスマの正体は魔法使いです。
かつては多くの魔法使い達がいましたが、彼らが醜く争った暗黒時代があり、それに唯一勝ち残った魔法使いの血筋が現王家。
他の魔法使い達は銀の首輪によって魔力を封印されてイェスマと呼ばれるようになります。この首輪は魔力と共に自己中心性をも奪い、奴隷のように扱われてもまったく反抗しなくなります。なので、労働力として社会を回す歯車に好都合。
銀の首輪は持ち主の魔力を長年吸っているので、大きな魔力を秘めており非常に高く売れます。イェスマ自身の肉体(骨や臓器など)も同様。
なので金目当てのイェスマ狩りという連中に狙われています。
幼いイェスマを各地へ派遣して小間使いとして働かせ、16歳になると王都へ戻らせるのは、先述した労働力としての期待と、魔法使いの数を制限するためです。
暗黒時代の反省から魔法使いは増えすぎるべきではないという方針で、王家によって数が管理されているのです。
イェスマ達の大半は王都へ戻る旅の過程で死んだり殺されたり。見事に帰還に成功したわずかな優秀な人材を王都に迎え入れることで、少数精鋭を維持している。それらが新たなイェスマを産む母となり循環する。
というのがこの世界のシステムとなっています。
この世界に主人公が現れたのは、16歳になり王都へ向かう予定のジェスが黒のリスタ※を使って旅の同行者を願ったから。
ジェスこそが豚を召喚した張本人。
主人公が豚になったのは旅に同行する必然性を持たせるため。
豚一匹では生きていけないので、通訳できるジェスを頼るしかない。
そういう打算で他者を貶めた負い目があるので、今まで過剰なほど主人公に対して従順に尽くしてきました。
※魔法を封じられたイェスマが限定的にその力を行使できるアイテム
豚のレバーは加熱しろ|イェスマはブレースやイースなど
「豚のレバーは加熱しろ」に登場するイェスマはジェスの他に
ノット
セレス
ブレース
イース
がいます。
ノットは豚とジェスがバップサスの村で出会った狩人。イケメンの青年。ぶっきらぼうな態度だが、根は真面目。世間から嫌われているイェスマの存在を肯定している。かつてイースというイェスマに恋していたが、彼女はイェスマ狩りに殺され、取り戻した彼女の骨を双剣の束に入れている。また、ヘックリポンを目の敵にしており、見かけたら殺すと決めている。
セレスはバップサスの村の宿屋で働く少女。13歳。引っ込み思案。ジェスと同じイェスマで、豚の正体が人間であることに気づく。ノットに対して恋心を抱いており、彼がジェス達と王都に行って欲しくないと思っている。
ブレースは賊に捕まっていた所を助けられたイェスマ。リュボリの墓守エス家に仕えていた。既に深い傷を負っており、自分の死期を悟り、ジェス達がイェスマ狩りに襲われた際に自ら身代わりとなって死亡する。当人は巨乳だが豚のいた世界では「胸が小さいほうが好かれるのか」と興味を持っていた。
イースは早見沙織5年前、バップサスの村の修道院に匿われていたイェスマ。しかし、後に修道院が放火されてイェスマ狩りに捕まり、殺害された。後にノットは彼女の首輪と骨を取り返している。
ブレースの傷は、囚われていた時に子宮を奪われていたということ。
初期にジェスが金を稼ぐ手段として「生殖器を売る」と言っていたでしょう。
あれは売春ではなく、文字通り腹を切り開いて子宮を売るという意味でした。
イェスマの身体は臓器から骨にいたるまで本当に無駄無しでどこも有用なのですが、子宮は特に高価のようです。
なお、ブレースは死にますが後に再登場します。助からないけど救いはあった感じになります。