雪国に住んでいる人にとって、冬の降雪・積雪は邪魔以外の何物でもありません。
道路は滑りやすくなるし雪のせいで歩けるスペースが狭くなるし、道路脇に除雪された雪がうず高く積もって周囲の見通しが悪くなるわで、冬の厄介事の一つと言ってよいかもしれません。
山にだけ雪が降るみたいな都合の良い雪の降り方をしてくれないかなと、北海道に住んでいた時には常々思っていたんですが、
その雪を活用した伝統行事「横手のかまくら」がピンチを迎え、赤信号が点灯しつつあるようですね。
横手のかまくらピンチの原因は雪不足?人手不足?予算不足?
例年であれば積雪が50㎝超えのところが2020年は多いところでも9cm~10cm程度の積雪しかないのに、
横手のかまくらでかまくら1基を作るのに必要な雪の量はなんと30トン。
以前も降雪が少ないときには近隣の地域から雪を運んでくるという措置がとられてきたものの、
横手市の観光協会の試算によると市外から運び入れるのに約500万円もの経費がかかるとのこと。
雪不足が横手のかまくらがピンチを迎えが原因の一つであることは間違いないですね。
横手のかまくらを制作する職人さんの数は本来ならば十分なはずなのに、
運搬に手間と時間がかかってしまい思うように作業が進まず人手不足といった要因も起きているようです。
横手のかまくら2020はピンチで延期?中止?
札幌の雪まつりほどの知名度はないもののそれでも、来場者数は50万人とかなりの規模を誇る横手市の「横手のかまくら」。
(※さっぽろ雪まつりの来場者は2019年で273万人)
水神様をまつる横手の小正月行事の一環で行われてきた伝統行事で、
高さ約3mもの雪のやしろ「かまくら」が市内全域に約100基作られ、幻想的な雰囲気を楽しめます。
420年~450年もの歴史があるようですが近年は毎年2月15日、16日に開催されることが恒例となっているようですが、
2020年の横手のかまくらはピンチを迎えてもしかしたら開催延期もしくは中止の措置がとられる可能性もありそうですね。
雪下ろしする手間がなくなる分、普段の生活は楽になるものの、
伝統行事がもし中止ともなったらちょっと残念ですね。
ちなみに札幌雪まつりはどうにか開催されるようですが、北海道では「びほろ冬まつり」といった雪のイベントが中止となるなど、
横手のかまくらの開催も現段階では微妙なラインと言えるかもしれません。
横手のかまくらピンチに関するツイッターの反応