吉田博一さんは69歳にして燃えない電池と称されるリチウムイオン電池を開発した「エリーパワー」の創業者。
住友銀行(現三井住友銀行)副頭取、三井住友銀リース社長・会長を歴任した吉田博一さんの気になるプロフィールをまとめています。
吉田博一の燃えない電池(エリーパワー)とは?
燃えない電池とは「エリーパワー」が開発した世界一頑丈で安全性に優れたリチウムイオン電池の蓄電池。
熱を逃がしやすい構造になっていることに加え燃えにくい材料を使用することでショートが起きにくく、さらにショートしても発火する危険が極めて低くなっています。
近年、社会的義務となりつつあるSDGsの影響を受けて、台風によって大規模な停電が発生した長野県・青木村では日産自動車と協力して電気自動車「日産リーフ」を非常時の電源として活用できる「災害連携協定」を締結。
スマホ10台の充電に電子レンジ・炊飯器と一般家庭の4日分の電気を供給できるようになるなど、蓄電池の果たす意義は従来にも増して高くなっています。
エリーパワーは大型リチウムイオン電池で世界で初めてドイツの国際的認証機関『テュフ ラインランド』の製品安全検査に合格。
通常のリチウムイオン電池とは異なり、独自開発した素材を積層式で敷き詰めていくことで損傷しにくさを高め、中の液体が漏れて発火する危険を限りなく低く抑えています。
10年間繰り返し充放電を行っても(約1万2000回)電池容量保持率80・1%という長寿命を実現しており、長期間に渡って、安心して使用できます。
エリーパワーはライフルの銃弾を貫通させる試験も実施するほどの堅牢ぶりを誇り、
衝撃による外的要因以外にもリチウムイオン電池が異物混入により発火するリスクを減らすために製造ラインの機械化も徹底しています。
温度変化に弱かったり少しのゴミで破裂が起きたり、コンタミネーションが起きたりするので、人の手を介さない完全自動化工場が望ましいとされています
現在、エリーパワー製のリチウムイオン電池を非常用電源として採用する自治体は増えています。
大阪・堺市にあるスマ・エコタウン晴美台にある65棟の住宅全てに太陽光パネルと共にエリーパワー製のリチウムイオン電池が設置されています。
燃えない電池(エリーパワー)の価格や通販は?
エリーパワーの全製品は停電時には蓄電池からの電力供給に自動切り替え。
無線通信機器を標準搭載し、システム稼動状態のモニターや将来的IoTサービス、(バーチャルパワープラント)機能にも対応できます。
大和ハウスなどの住宅で使われているエリーパワーの蓄電池は通信システムを搭載しており、遠隔で充電・放電の制御が可能だ。
将来的には街全体のエリーパワーの電池で一元管理することで、電気の融通や、他の地域への売電も可能になるとしています。
そんなエリーパワーでは
『POWER iE5 LINK』建て住宅向けのハイブリッド蓄電システム
『POWER YIILE HEYA』屋内型掛蓄電システム
『POWER YIILE 3』戸建て住宅や集合住宅、オフィス、ホテルなど様々な用途で使用できる可搬型蓄電システム
といった製品があります。
『POWER iE5 LINK』(パワーイエ・ファイブ・リンク)
は、蓄電システムと太陽電池を組み合わせての設置はもちろん、蓄電システム単独でも使用できます。
5・4kWhと10・8kWhモデルがあり10・8kWhモデルでは、冷蔵庫・照明・テレビなどの最低限の機器を連続40時間使え、長時間に渡る停電等にも備えることができます。
パワーコンディショナーを壁掛け式にしたことで設置床面積を省スペース化。狭い場所でも設置できます。
『POWER YIILE HEYA』(パワーイレ・スリー)
オフィス等で使用しても運転音が気にならない、約38dB以下の静音設計です。組み立てや設置工事が不要で、箱から出してコンセントをつなぐだけで、すぐに使える蓄電システムです。
介護施設で各部屋に移動させて電灯に使ったり、電動ベッドの起き上がりなどでも使われています。
『POWER YIILE 3』(パワーイレ・ヘヤ)
コンパクトな壁掛けタイプで省スペースでの設置に対応します。集合住宅など収納スペースが限られるところに最適です。
同シリーズには、キャスター搭載で簡単に移動できる可搬型『POWER YIILE HEYA S』(パワーイレ・ヘヤ・エス)もあります。
吉田博一wiki経歴
名前:吉田博一
生年月日:1937年
出身地:東京都
最終学歴:慶應義塾大学法学部
1961年に大学卒業と共に同年に株式会社住友銀行に入行。
その後は20代~30代で営業職、40代では管理職と順調に出世を繰り返し、1996年には同行の副頭取に就任
1997年には三井住友ファイナンス&リース株式会社の取締役社長に就任、2001年には同社の代表取締役会長兼社長
2003年には慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科の教授に就任
創業のきっかけは電気自動車。リチウムイオン電池の安全性には改良の余地があることを肌で実感し、
捨てる場所さえ日本にはほとんどない産業廃棄物の現状にも危惧していたことから。
産廃物の処理業者に託す従来のやり方に疑問を感じ、銀行を退職後は環境問題で何か貢献したいという思いを持っていたそうです。
慶大講師で電気自動車の開発・製作に一貫して従事していた河上清源・現代表取締役副社長執行役員兼CTOら20代、30代の人間+吉田博一の計4人で「エリーパワー」を設立すると、出資者を集うために4人で営業に奔走。
売れる商品を作るためにはともかく価格を安く抑えることが必須で、そのためには相当に大きな量産規模が欠かせません。
当然、莫大な資金が必要になるため、300社以上の企業を訪問し、大和ハウスグループ、国際石油開発帝石、東レ、SBIインベストメント、大日本印刷など、31社の企業からの賛同を得て315億円という資金調達に成功。
310億円という資本金は、これまでにはない最大級の規模のベンチャー企業で、創業して間もなく大規模工場を建設するという大胆な経営戦略をとっています。
いまでは年間140万個のリチウムイオン電池を製造しています。
吉田博一のツイッターやインスタグラム
吉田博一さんはツイッターやインスタグラムにはアカウントを開設していないようです。
吉田博一の高校や大学など学歴は?
吉田博一さんの通っていた高校については学校名は明らかになっていないものの、大学は慶應義塾大学法学部を卒業しています。
吉田博一の結婚や息子(子供)は?
吉田博一さんがエリーパワーの創業準備をしていたとき、反対されることは分かっていたということで実は家族に内緒にしていたそうです。
結局、黙って会社を作って明日からスタートだという時になって初めて伝えたところ、
奥様は一年間くらい、ほとんど口を聞いてくれなかったそうです。
吉田博一の年収は?
エリーパワーで代表取締役会長を務める吉田博一さんの年収の金額はいくらくらいになるんでしょうか?
高給で知られる銀行マンから転身した吉田博一さんなので、以前は2000万円、3000万円レベルの年収を得ていたと思われます。
エリーパワーを創業してしばらくは会社からは給料をほとんどもらっていないかもしくは、貯金を切り崩さなくて済むぎりぎり生活できる金額の年収だったのではないかと思われます。
現在はエリーパワーの業績はかなり順調に推移しているとみられるので、吉田博一さんの年収は株主配当なども含めると以前と同じ水準になっているかもしれませんね。