穂村弘さんの短歌の 【ゼラチンの菓子をすくえばいま満ちる雨の匂いに包まれてひとり】は何句切れでしょうか?
また『ひとり』はどういう意味で解釈すると良いんでしょうか?解説は?
ゼラチンの菓子をすくえば短歌は何句切れ?句切れなし?
穂村弘さんの短歌
【ゼラチンの菓子をすくえばいま満ちる雨の匂いに包まれてひとり】
は何句切れかというと、三句切れともいえるし句切れなしともいえる。
満ちる出切れると思えば三句切れ、でも満ちるは雨につながるとも言え、句切れなしにもなる。
どちらを取るかは読み手次第でしょう。
また、「ひとり」は1人という意味です。
ひとりでゼラチンの菓子を食べている。
それは、孤独とか寂しさでもあり、お菓子を食べるうれしさで寂しさを紛らわそうとしているかもしれない。
しかし同時に、誰かと楽しく食べていたら、ゼラチンの菓子って雨の匂いがするなあ、と繊細な感覚でお菓子を味わうことはなかったかもしれないです。
ひとりだから豊かに感じることができるという情景を詠んでいるのではないでしょうか。